作 ポール・ガルドン
訳 谷川 俊太郎
むかし むかしで始まる定番のワクワクする始まり方
伸びやかで、表情豊かで、ぐうたらな、ねこ、いぬ、ねずみ、そして働き者のおとなしいあかいめんどり
キャラクターたちが一緒に暮らす小さな家
ねこ、いぬ、ねずみのぐうたら度がハンパなくて笑えます。
ある日、小麦を見つけためんどり、
「この小麦を育ててくれる?」
みんなに声をかけるけどみ〜んないつものように
”いやだね”
”いやだよ”
”いやだな”
しかたがないので、自分で育て、刈り取って、粉をひいてもらい、
お菓子を作りました。
お菓子の匂いにつられるぐうたらキャラクターたちの顔といったら・・・
おとなしいあかいめんどり、みんなの目の前で、
「私が一人でお菓子を食べます!」そう言ってひとかけらも余さず食べてしまった。
それからはみんなが手伝うようになったというお話です。
働かざる者くうべからずの意味を教えている本と言われています。
痛快です!
お家の中のありとあらゆる仕事をたった一人で切盛りするおとなしいあかいめんどりのような、
お母さん、たくさんいるんじゃないでしょうか?
お菓子をみんなに切り分けたりしないで、
いちど一人でパクっと食べちゃってみましょうか。