その日、
いつものように早朝の散歩に出かけようと玄関を開けると、
前日の大雨の影響か、
辺り一面、深い靄(モヤ)に包まれてて、
ほの暗くなんだかとても寂しい感じがした。
それでも、
お気に入りのウオーキングシューズを履いて、
軽快に飛び出した。
森を抜けるコースを選んで歩いていると、
仄暗い森が一瞬にして色を取り戻したかのように見えたその時、
木洩れ日が輝く緑の木々の間から幾筋も差し始め、
あたりは一気に幻想的な風景に・・・。
遠く近くでさえずる小鳥の声
ふわふわ漂うかのような優しいもや
光輝く木洩れ日のカーテン・・・。
足もとのひんやりした感じと
天から降ってくる暖かな日差し
荘厳さ
これはぜったい天国の風景だ・・・・。
たった一人でその場所にいるのが申し訳なくて、
ただただもったいなくて、
独り占めできてるこの幸福を味わおうって思っても、
今まで出会った人たちみんなに、この景色を見てもらえたら!!!
そう願わずにいられなかった
そんな素敵な景色を体感した。
あの素晴らしさを超えるものにはきっと生涯、出逢えないんじゃないかなって思ってる。