http://www.dailymotion.com/video/x8jj14_tout-tout-pour-ma-cherie_music
この曲を聞くと「けいちゃん」を思い出す。
「けいちゃん」を思い出すと、この曲が頭のなかで流れ出す。
けいちゃんは高台にある洋館に住んでいた。
仲が良かったのでよくおうちに遊びに行った。
けいちゃん宅はよく海外にお出かけする家族。
彼女が私の誕生日にプレゼントしてくれたものは、
凝った刺繍の外国製のハンカチ。
今でも私のお気に入り。
けいちゃんは絵がとっても上手。
休み時間、自由帳によく絵を書いていた。
見たこともない素敵な景色がペン先からあふれだすのを、
じっと息をこらして、ときめきながら見つめていた自分を思い出す。
「お母さんがずっと好きだと言ってる曲」って言いながら、
彼女が聞かせてくれたのがこの曲。
Tout,tout pour ma chérie シェリーにくちづけ
ミッシェル・ポルナレフ Michel Polnareff
初めて聞くフランス語の曲、インパクトのあるメガネ、その声、
写真でしかわからないけれど、美しい肢体にドキドキしていた。
今でこそ、動画で彼を見ることができる・・・
尖った顎、薄い唇、時折上がる口角・・・想像していたよりずっと歌う彼の姿はセクシー。
私はこの時、確か中学1年生。
たくさんの音楽と出合えた頃。
音楽の時間にその時の音楽の先生は、
授業時間ずっとベートーベンやMozartをかけて終わり!って感じだった。
やったら感動して、初めて自分のお小遣いで買ったのが
「アイネ・クライネ・ナハトムジーク」。
学園祭(文化祭って呼んでたかな?)の時、その頃片思いしていた大好きだった男の子が、
カーペンターズの曲を教室で流してくれて、
「ぼく、カーペンターズがなんていっても一番だと思う。」そう言った。
私はカレンの澄んだ歌声に魅せられた。
曲を聞くと、いっきにその時に戻れるから不思議。
制服を着た自分、笑顔のけいちゃん、音楽室、みんなで聞いたカーペンターズ・・・・・。
音楽っていいな。