「アメーバー経営」「敬天愛人」につづいて、稲盛 和夫氏の本で、
3冊目に読んだのがこの本です。
まさに、直球、ど真ん中の生き方に深く感銘を受けました。
「生きるとは心を高めること」
世の中の優れた経営者の多くは、彼のような考えを持っているのかな?
そんな風にも感じました。
人として大切なことの本質を捉えていることが基本で、
それだから素晴らしい仕事ができるのか、
仕事を通じて大切なことを学んでいったからそうなったのか、
そのどちらでもあるでしょうが、
とにかく常に謙虚、利他主義、足るを知る、愚直に一生懸命努力を重ねる、
善行を積み重ねる・・・。
とにかく、すごい。
迷いのない生き方だなあと、感心してしまいました。
いつの頃からか、私は、アイデンティティと言うか、自分、自己を作る様子を、
ビジュアル化して捉えてきた気がします。
どんなビジュアルかというと、
まず、
・物心ついた頃、目の前にパッケージに包まれたままのきれいな形の粘土が置かれる。
これが自己。
・パッケージを破り、取り出し、掴んで粘土台にぶつける。
・角をぶつけて手で揉むうち、丸くなってくる。
・何度も捏ねて自分のなりたい自分へと形を整えていく。
この作業まで来ると30代か・・・。
・なんとなくこうかな、理想の自分ってこんなふうだろうか?
・あらかた出来上がった、と思っても、ちょっとしたきっかけで、
やっぱ違うと、粘土を持ち上げ、ぶつけて、また捏ね直す。
私はこの作業をまだまだ続けたいのかな?
自分の直感に従い、失敗し、反省し、時にはおいおい泣いたりして、
それでも、自分の声に従う。
利他だと思ったのが実際は自分のためだったと知り、
猛烈に自己嫌悪を感じて立ち上がれないほど落ち込んでみたり。
・粘土の角をあっちにぶつけ、こっちを引きちぎり、はぁ〜っと息を吐いて、
また最初のように四角の粘土に整えてみたりして、
また1から始める。
幾度と無くそんな作業を繰り返し、そうやって、
歳を重ねると共に、変わっていく自分を、
その時その時の自分の理想の形に整えようと努力する。
60代になったら稲盛氏の境地に少しは近づいているだろうか?
「心を高めるために生きている_」そんな自分に出会うために、
読む機会が与えられたことを感謝!
今は、まだまだ発展途上の真っ最中の私です。