失恋

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愛する人の喪失は

とてもとてもつらいものです。

信じられないといった驚きからはじまり、

その人と思い描いていた未来が無くなり、

自分の一部がもぎとられるような痛み。

 

悲しみ、怒り、自己嫌悪、ショック、思慕、嫉妬・・・。

様々な感情が形を変えながら心のなかを渦巻き、

身体が震え、

頭のなかがもやがかかったようで現実と思えない、

何にも集中できない、

涙が止まらない、

虚無感・・・。

 

時には、

生きている意味がわからなくなったり、

眠れなくなったり、

引きこもってしまったり。

 

自分の全部を否定されたように感じて、

自分を傷つけたくなる人がいます。

立っていられない程の孤独から、

「だれでもいい!誰か私を抱きしめていて!」

と叫びたくなる人もいます。

 

自分自身を傷つけるという意味では、

尊敬できない相手、大切に思っていない相手と、身体の関係を持ってしまうことも、

同じだと、私は思います。

なぜなら愛を伴わない身体の関係は魂が傷ついてしまうからです。

 

身体を重ねることは、

言葉で伝えられないもどかしいほどの思いを、愛を、

お互いに身体で伝え合う愛情の表現であってほしい。

失恋で傷ついているのに更に傷つくことはしてほしくない。

 

心のなかのつらい思いを抑圧したり、

他の何かで代用したり(仕事、お酒、買い物)、

すぐに違うパートナーを見つけようとするより、

悲しみと向き合い、一つ一つ手放していくと、

どれほど、素敵な相手だったか、

どれほど素敵な恋愛をしていたか、

どれほど素敵な時間を過ごせたか、

どれほどその人を好きだったか、

出会えたことすら、

純粋に感謝することができるようになります。

 

その人の手のぬくもり、優しい眼差し、あたたかなことば・・・

それらはみんな、あなたに向けられたものです。

無理して忘れることはありません。

 

人間関係ではその時その時役割があるようです。

その人はあなたをここまで成長させてくれた・・・。

もう役割は終わったのです。

 

思う存分泣くことからはじめましょうか。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

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