ひろはまかずとし 著
ひろはまかずとし四季の言の葉
人生っていいよね 春
生きるって感動だね 夏
人間って面白いよね 秋
愛って命なんだね 冬
ほんわかした優しい絵と、ほのぼの心あたたまる言葉がいっぱいつまっています。
硬くなった頭、疲れきって、緊張した体が緩んでいくようです。
こころにあたたかな光を差し込んでくれるような、勇気をあたえてくれるような、
そんな優しい本です。
明日が来るのが楽しみに思えてくる本です。
作品に必ず描かれている天使は、かずとし の エンジェル だから、「カジェル」 と名づけられたそうです。
“すべての人をみな 愛する 必要はないし、
すべての人から 愛される 必要もない。
きらいなものが あっていい。
きらいなことがあってもいい。
きらいな人がいてもいい。
それはそれで大切な あなたの 個性なんだから”
生きるって感動だね より
登校拒否のお子様に関するご相談が多いです。
家庭の問題、学校での問題が色々と絡み合っているケースが殆んどですが、
「みんなを好きにならなくちゃ。きらいな人がいてはダメ。
みんなはこんな私のことをどう思っているんだろう。きっと嫌われちゃってる・・・。」
ご本人の絵から焦りが見えます。
「あなたと出会った3分の1の人は、あなたのことが嫌いだと思い、
もう3分の1の人は、あなたのことを特になんとも思わない。
残りの3分の1の人だけが、あなたに感心を持ち、好きだと思ってくれる候補者。
最後の3分の1の人とだけ、仲良くできたらいいんじゃないかな。
誰をもみんな心のなかに入れる必要もないよ。
心の大切な部分に入れる人はホンの2人か3人でいい。
その人はあなたにとってとても大切な人で、
特に何も話さなくてもわかってくれる気がして、
一緒にいて嬉しくて、
同じものを見て同じことを感じるってわかってて、
自分を出しても大丈夫って安心していられる人。
そういう人をじっくり見つけて、その人との時間を大切に育てていけばいいんじゃないかな。
その人はあなたにとって宝物のような存在になるよ。」こんなふうな話をします。
私は引っ越しを14回も繰り返した関係や、趣味も多く、好きな人や、尊敬できる人を含めて
知り合った人の数はとてもたくさん。
きっといつでも、会えたらその頃のように親しくお話ができると思います。
けれども、実はわたしにはまだ心の大切な部分に入ってる人がいません。
こころの大切な部分を私は勝手に『心の砦』って呼んでいるんですが、
砦の中では
同じものを見て感動し、特になにも話さなくても通じ合える感覚、
安心してそこにそのまま、ありのままのじぶんでいられる感覚を味わい、
落ち込んだ時にはその人のことを思うと心が強くなったり、
いつもその人の幸せを心から願える。
「生きるって感動だね！」そんな風に四季を過ごせる人と出会えたらな。