セラピードッグ

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ベイリー、大好き

セラピードッグと小児病院のこどもたち

文/岩貞るみこ  写真/澤井秀夫

サンフランシスコの総合病院でアートセラピーをさせてもらった際に、

セラピードックとはじめて出会った。

患者、その家族、医師、看護婦、お掃除スタッフ、

私たちのようなセラピストまでが一瞬で笑顔にさせられてしまう

まるでマジック級の癒やすしパワーを目の当たりにした。

未熟児で誕生し、中学生になるまで病院と縁切れること無く育った息子たちの

幾度と無く入院した時のこと、まわりにいた子供達とそのお母さん達のことを思い出した。

ワンちゃんがいれば、子供も付き添う親も救われるだろうな・・・。

日本の小児科病棟や緩和ケア病棟、高齢者病棟にもセラピードックがいればなあ・・。

小児病院のこどもたちを癒すセラピードッグ
一匹の犬が、静かな病院の廊下を歩いていく。犬の名はベイリー。ベイリーを見つけたパジャマ姿のこどもたちが、次から次へと顔を見せる。寝たままの男の子は、ベイリー見たさに上半身を起こした。医師と看護師が目を丸くする。何カ月も笑わなくなっていた子が、ベイリーに会ったとたん笑った~本文より

セラピードッグを常駐させるという、日本初の試みを取り入れた静岡県立こども病院。ゴールデン・レトリーバーのベイリーはセラピードッグとして、入院中のこどもたちの検査や手術に同行し、時には一緒にベッドで寝ることもある。「ベイリーがいたから、がんばれたよ」「ベイリー、ありがとう。忘れないよ」……。つらい入院生活を一変させたベイリーの活躍とこどもたちとの交流を、文章と写真で綴る、感動のドキュメント。ベイリーに、こどもたちの笑顔に、心が温かくなる一冊です。”

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