伊藤 亜紗 著
手話が出来る人に、耳の聞こえない人の言葉の概念、例えば体験と経験の違いとか、
どんな風に説明すればよいのだろうか?
一般的に言葉の概念って彼らの中に、どんな風にできていくものなの?
と質問してみた。
続いて、目の見えない人との会話で色とか形を伝えずに話をすることがとても困難に感じて、
会話が続かないという悩みを打ち明けたところ、
「この本を読んでみたら?」と、薦められました。
筆者の新鮮な驚きがそのまま伝わってくるような柔らかな温かいことば、
そして、興味の方向性。とても面白く読めました。
視覚障がいの方々の生の声は目からうろこです。
目が見えないことはマイナスを抱えているのではなく、
目が見えることは違う感覚、違う感じ方をしていて、それはまるで違う世界で生きているだけ・・・
と言った軽い感覚。
八割から九割を視覚からの情報に頼って生きて(暮らしている)私達。
視覚の情報が遮断された世界ってどんなものなのか、
興味を持たれた方は是非、読んでみてください。
私は身体に障害を持った人がグッと身近に感じられるようになりました。