権威ある医師による一方的な、上から目線的治療が一般的とされていた時代に、
対話を用いたユング。
私はユング心理学の「相互作用」を重んじる姿勢をとても好ましく思っています。
この「相互作用」とは、簡単に言うと、
『対話』を通してお互いに深め合ったり高め合ったりすること。
対話を通してクライエントとともに、セラピストも成長していくという考え方です。
一見矛盾するように見える相反する2つの気持ちの葛藤に苦しめられている・・・
そんなことよくありますね。
ユング派のカウンセリングの特徴として、「弁証法」があります。
「弁証法」は議論を重ねることでより高い次元の方法をだす方法論のことですが、
相反する気持ちのどちらにも焦点を当ててみながら、
「今、何を感じるか」その反応を見て、感じていることをお互いに対話する。
感じていることを素直に言葉にする・・・そのような「対話」を通して日々私も成長させて頂いています。