義父母の今回の旅の最大の目的は、義父の埼玉に住む姉に会うこと。
お宅に到着し、玄関のブザーを押しながら、
「お姉さーん!お姉さーん!お姉さーん!お姉さーん!お姉さーん!」そう呼ぶ義父の声・・・。
この声にはなんというのかな・・・胸がつまりました。
「お姉さーん・・・・鹿児島から会いに来ましたよ!」
「お姉さーん・・・僕ですよ!」
「お姉さーん・・・・お元気でしたか?」
「お姉さーん・・・ご無沙汰しておりました。」
「お姉さーん・・・会いたかったです。」
様々な思いが込められているようで・・・。
この「お姉さん!」の義父の声掛けから、
昭和を生きた少年の心あたたまる小説が生まれてきそうな、そんな気持ちになりました。
お姉さん、来年90歳になるとのことですが、とてもとても若くみえます。
10年前、私達家族が北京に住んでいた頃、遊びに来てくださったことがあるんですが、
あの頃よりも若返ってずっとずっと可愛くなっていました。
茶道の先生を長くされてこられた女性で、丁寧でやさしい言葉でお話されます。
お部屋のあちらこちらにお茶道具が飾られていました。
義父母もそうですが、夫の親族は皆笑顔が素敵。
周りの人をほっとさせ、つられて笑顔にしてくれるような・・・
そんな心からの笑顔で接してくださいます。
言葉が丁寧で「ありがとうございます」が口癖。
家族間でも「ありがとう」の気持ちを言葉にして伝える。
そして迷惑をかけた時には「ごめんなさい」を言うことが、しっかり継承されています。
家族が仲がいいことの秘訣かも知れません。