『セルフケア』の重要性はセラピストなら誰でも知っている。
私もそのことは知っていたし、実践できていると思っていた。
スポーツや映画や読書、好きなコトちゃんとやってるし・・・って。
アメリカで様々な施設でのアートセラピーを視察したり、実践した時のこと。
向こうで活躍するセラピストが、まる1日病院で一緒にセラピーをした日に、
「今日は頑張ったから海へ行こうか!」そう言って、海まで車を走らせてくれた。
彼女が連れて行ってくれた海は今まで私が見た海の中で一番きれいだった。
海を眺めていると張り詰めていた気持ちがするすると緩んだ。
彼女は私がきちんとセルフケアができていないことを見抜いていたのかもしれない。
「緩和ケアで今まで接していた方が亡くなったら、たまらなく悲しくない?いつまでも苦しくない?」
そんな私の質問に、
「そりゃあ、悲しいわよ、悲しくて悲しくて、みんなで抱き合ってわんわん泣く。
何日も何日も思い出すたび、涙がでる。でもね、そんな時、みんなでピクニックに行ったりする。」
そう答えてくれた。
無理して笑顔でいることや、
悲しい気持ちから目を背けることや、
次のクライエントのために、気持ちを切り替えなきゃって自分を鼓舞するのでもなく、
眠い、疲れた、忙しいという言葉を使わないように努力するのではなく、
そういう気持ちを作らないためにどうするかが重要。
自分の心を開放すること。
自然体でいること。
リリースできる環境を持つこと。
セッションと同じくらい大切なこととして意識して実践する!
を教わった。