小学生の頃、家に1羽のセキセイインコがいました。
上の写真はフリー画像ですが、むかって左の緑の子が私の記憶の中にいる子とそっくり。
話しかけるとぱちくりした目でじっと私を見つめて、首を傾げ、聞き入ってくれている感じがしていました。
時折目を細め、なにかグニョグニョ話してくれている時もありました。
とても落ち着いた穏やかな子でいつも手乗りで餌をあげていました。
私は一人っ子で、母が病気がちだったため、子供ながら気を使い、あまり外に遊びに行かず、
家の中にいて母の具合をうかがっている・・・そんなおとなしい子でした。
そのインコは私が幼いころ、母と公園に行った時に、公園の樹の枝に止まっていたのを、
母が保護し、家で世話をするようになったインコです。
母とのどこかに行った思い出のようなもの自体、とっても少なく、
だからこそ記憶に残っているのだと思います。
このインコは私にとって家族でした。
明治サイコロキャラメル、かなり一粒が大きなキャラメルです。
口に入れて・・・・。
鳥かごの上から覗きこんでいると、
口からダラーッとよだれが・・・・。
インコの頭にかかってしまいました。
急いで濡らした布で拭き取ってあげましたが、
キャラメルのベタベタ、スッキリ取れる訳ありません。
翌朝・・・・・。
鳥かごの中にインコいない?
いつものかごの中の止まり木にとまっていない・・・。
覗き込むと、かごの下の隅っこの方に、
目を閉じて丸くなって冷たく硬くなったインコが・・・。
事態がのみこめない私がいました。
けれどどうみても死んでしまっています。
原因は私のよだれ、キャラメルです。
ずっとずっと話しかけて、話を聞いてくれて、
音楽をかけると一緒に歌ってくれていたインコ。
ずっと長くそばに居たので、いるのが当たり前になっていた。
自分が情けなくて、悲しくてどうしようもなかったな。
鳥、好きだけど、どうしても飼おうと思えない。