嫌われる勇気

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岸見一郎 著

”自己啓発の源流「アドラー」の教え

フロイト、ユングと並ぶ心理学界の三大巨頭とされながら、日本では無名に近いアルフレッド・アドラー。彼はトラウマの存在を否定したうえで、「人間の悩みは、すべて対人関係の悩みである」と断言し、対人関係を改善する具体策を示してくれます。まさに村社会的空気のなかで対人関係に悩む日本人にこそ必要な思想と言えるでしょう。本連載では、アドラーの教えのポイントを逐次解説することでわかりやすく伝えます。”ダイヤモンド社書籍オンラインより

 

フロイト、ユングと学んできて、アドラーは全くのノーマークだったんですよね。

この本を知るまでは・・・。

 

読み進めていくうち、この対談のツッコミにいちいち

「そうだよな。」そう頷く自分がいました。

けれど、中盤以降より、

これって本当に心理学なの????って思うくらい自然にすんなり心が納得。

 

人間には二つの理解の方法があるって言われています。

1つは頭で理解するもの。

人の話を聞いてなるほどと思う。

これが頭で理解すること。

もうひとつは心で理解すること『腑に落ちると』いう感じでしょうか。

この本はまさに腑に落ちる感じがするんです。

すらすらと・・・。

 

がぜん学びたくなってきました!

あ、学ぶというより気づくって感じです。

 

この本のポイントをまとめたものがあったので引用します。

 

”「嫌われる勇気」で人間関係を良くする5つのポイント

 

(1)他人からの評価を気にしない

 「周囲の評価を気にする限り、自分よりも他者のことを優先してしまい、心が不安定になりがち。人の評価を気にしなくなると、人間関係のストレスはぐっと軽くなります」(岸見さん)

(2)自分の価値観をハッキリさせる

 自分の価値観が揺らいでいる人ほど、周囲に流されてしまいがち。まずは「好きなこと、嫌いなことは何か」「どんな行動を取っているときの自分を“好き”と思えるか」を考えてみよう。

(3)他人を変えようとしない

 「嫌われる勇気」が必要とはいえ、自分の素直な気持ちを伝えることと、わがままを言って人を動かすこととは違う。「自分の意志を尊重すると同時に、相手を尊重することも大切です」

(4)「今、ここ」を大切にする

 「目の前のことに一所懸命に打ち込んでいる人は、人間関係に悩む余裕すらないもの。今できることに真剣に、丁寧に取り組むことで、不要な感情を手放すことができます」

(5)自分と他人とを比較しない

 「劣等感とは、周囲の人と自分とを比較することから生まれる『対人関係の悩み』です。比較をし続ける限り、他人の言動や行動が気になってしまい、“嫌われる勇気”も発動しにくくなります」”

 

続いてアドラーさんについて調べていて、気になった記事。

 

 

”器官劣等性・劣等感・優越追求

幼い頃、アドラーは声帯に軽いけいれんがあった。しかし、それを克服したのは明らかのようだった。なぜならアドラーは、いつも患者にやさしく穏やかに語りかけ、歌声はとても美しかったと伝えられており、彼の講演は多くの人を魅了したからである。

アドラーの最初の診療所は、プラーター遊園地の近くにあったので、患者には遊園地で働く料理人や軽業師、芸人等が少なくなかった。それらの人々を援助する中で、アドラーは、彼らが身体的な弱点を克服して、むしろそれを強みにしたり活かしたりして遊園地での仕事を得ていることに気がついた。

アドラーは自分自身の体験と、そして主にプラーター遊園地の患者を援助する中で、器官劣等性がある人は、そのような自分の身体的な弱点を努力によって、補償あるいは過補償を行うという理論を発展させた。しかしアドラーはこの理論が、器官劣等性のように客観的に劣っている身体的機能等がある場合にだけ当てはまるのではなく、主観的に「自分は劣っている」と劣等感を覚えてそれを補償する場合にも当てはまることを発見した。そして、人は常に、理想の状態を追求していて(優越追求)、理想の状態は仮想であるから、それに到達できない自分について劣等感を覚える、という優越コンプレックスの理論へと発達させていった。

 

エピソード

アドラーの人柄を伝えるエピソードには次のようなものがある。

  • アドラーはある講演の間中、毎日毎日サンドウィッチと温かい飲み物という簡単な食事であった。そのことである婦人が憤慨して言った。「アドラー博士。あなたのような立派な方に、毎日毎日サンドウィッチを食べさせるなんて非常識ですわ。」アドラーは静かに答えた。「奥さん。もし、仮に、わたしに立派なところがあったとしても、それは、わたしが食べてきたもののせいじゃありませんよ。」”ウィキより

 

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