ずっと昔、生命保険会社でOLをしていた頃、
転勤で素敵な青年が本社から支社に配属されてきました。
にこやかで誰に対しても優しく、誠実を絵に描いたような好青年。
本社でも注目の成長株。
支社は駅前の大きなビルにあったので、あたりは飲食店がいっぱい。
ランチのお店選びに苦労することなかったのに、
仲良しの大好きな先輩は、一人暮らしのその素敵な青年のために、毎日お弁当を作ってくるようになりました。
2人でいつも仲良く笑いあいながらお弁当を食べ、お弁当のお礼にと、
週に1〜2回は素敵な青年のほうが、先輩を食事や飲みに誘うという日々が続いていました。
大好きな先輩の目が、日に日に♡マークになっていきました。
言葉にしなくても、大好きな先輩の心はわかります。
なんと、大胆な私は(今考えてもあまりにも生意気で赤面ものですが、)
廊下で他に誰もいない時、目上のその素敵な青年に面と向かって、
「先輩の心を知りながら、優しくするのはどうかと思う。」と、言ってしまったのです。
私は、先輩とその素敵な青年の心の温度差がわかっていたから、
先輩が傷つくのを見るのが嫌で、黙っていられなかった。
私、結構硬派な考え方していたんですね・・・・・(汗)
しばらくして、素敵な青年には本社に彼女がいることがわかりました。
先輩の落ち込みようといったら・・・。
本当に誠実な人と、人に「誠実な人」と思われる人とは違うのかな・・・・。
そんな疑問が心に・・・・・。
誠実 私利私欲をまじえず、真心をもって人や物事に対すること。また、そのさま。
誠実さのある人 根本的に相手の気持ちを考えられる人=自分自身に
「誠実であるか?」と問うことが出来る人のような気がします。
社会心理学の先生がとっても面白いことを教えてくれました。
「身ぎれいで、社会的信用もあり、「いつでもあなたの味方」と言っていても、
人が本当に困っている時、自分はそこまででしゃばるのはどうか・・・と、スッと離れていく奴と、
他人の目を気にすること無く行動し、品行方正でもなく、
口も態度も悪くても、困った人を本気で救える奴とどっちがいいか!」