自分とひとが大好きになる カウンセリング詩
カウンセラー 六浦 基 著
引用します。
”『カウンセリングで彼は言った』
「お前が生まれたばっかりに
お母さんは好きな仕事をやめなければならなかった」
幼いぼくは泣きながら
「ごめんごめん」とあやまった
あやまりながらぼくの心は
こおりついていた
「おまえがいたばっかりに
あのいやなお父さんと別れることができなかった」
仲の悪かった母と父
この時は中学生になっていて
母の人生を台無しにしたのはぼくかと
罪悪感をもった
生まれてはいけなかったぼく
生きていてはいけなかったぼく
おとなになった今も
なにかいやなことが起こると
自殺したくなるぼく
いつも否定的にしか自分を見られない
ぼく”
そのことばを、お子さんに言う前に、
誰に対する腹立ちのことばか、もう一度よく心のなかで考えてみてください。
本当はご自分に腹が立っているのではないでしょうか。
弱いお子さんに、はけ口のように・・・。
言いやすいから・・・。
そんな理由で安易に告げないようにして下さい。
お子さんはこんなに傷ついています。
お母さんが大好きなんです。
お母さんが居ないと生きていけないことを本能的に知っているので、
そのお母さんに嫌われているとわかると、
自分の存在すら否定したくなるほど、
悲しいのです。
苦しいのです。