Q・次の2つから生きたい人生を選びなさい ハーバードの人世を変える授業Ⅱ
タル・ベン・シャハー / 成瀬まゆみ 訳
”ハーバードで最大の人気を博し、1000人以上の履修生が殺到、『ニューヨーク・タイムズ』『ボストン・グローブ』他で絶賛された著者の最新作!
自分に変化を起こす101の選択問題
aかbか1つ選択するごとにあなたの運命は変わっていく。
この本は、何が正しいのかを「知る」ための本ではありません。
正しいことを「する」ための本です。”
人生は選択の連続だと思います。
その一つ一つの選択を、自分にしっかり問いかけ、自分の心が選択したものを自信を持って行動していくことで、
人生が前向きに変わっていくのだということを読んでいて実感させられました。
Question 012 より
a 本来の自分を隠す
b ありのままでいる
この問いは多くの方から相談をうける悩みでもあるので、以下 引用します。
”自分の考えや感情をオープンにして、自己を表現することには、他人に拒否されるかもしれない、傷つけられるかもしれないというリスクがあります。
しかし自分を表現せず見せかけの姿に隠れることは自分自身を否定することにほかなりません。他人は「ありのままの私」なんて見たくないと思っているかもしれません。
しかし見せかけの姿ばかりを見せていたなら、やがては自分で自分に嫌気が指してしまうのは確実です。
見せかけの姿を演じるのは、自尊心が低いことの表れです。自分以外の誰かを演じても問題が解決することはなく、それどころか時間が経つにつれ、自尊心がさらに低くなっていきます。たとえ他人に気に入られる人物を映じることができても、彼らが好きなのは「私」ではなく「私が演じた人物」なのです。
虚像ではなくリアルな自分を見せ、ありのままを表現していくことを選べば、どんな自分であっても弁明の必要はありません。内側にある自分自身の輝きを放てばいいのです。”
周りの人は本当の自分を知らない。今さら、もう取り返しがきかない。
彼の好みだと思ってずっと気の弱い女性を演じ続けてきたのに、もっとしっかりした女性がいいとふられてしまった。
最初から自分自身でいたら、ふられなかったのに・・・・。
理想の女性を演じ続けていて疲れた。
こんなせつない悩みを訴えられます。
本からアドバイスを引用します。
”弱いままの自分を許す
プレネー・ブラウン教授は、自尊心の高い人と低い人とでは何が違うのかを調査をしました。調査からわかった2つのグループの違いは「勇気」でした。自尊心の高い人は「不完全で弱いままの自分でいる」勇気をもっていたのです。
自尊心の高い人は他人に対して、見返りがあるかどうかなど考えることもなく、最初に愛を与えます。また、やりたい仕事があれば、採用されるのが難しそうに見えても、とにかく応募します。
そして人からどう思われるかなど気にしないでありのままの自分でいます。「本来の自分でいるために、こうあるべきだと考えている自分を手放している」のだそうです。
自分の弱さや不完全さを隠したりせず、ほかの人たちに見せているのです。
自分に弱さを許し、完璧を装うマスクを手放すのは、とても難しいことです。
弱い自分でいれば傷つくことも多いでしょう。しかしそれも人間らしさを抑圧することのマイナスに比べたら、たいしたことではありません。
弱い自分を許さないことは、人生における喜びや幸せ、そして意義のある深い関係性を築く可能性を阻むことになります。
心をひらいて、本当のあなたを少しだけ見せてみませんか。どうか傷つきやすい、ありのままのあなたでいてください。”
いつも周囲を気遣い、優しいあなた。
あなたがありのままの自分でいられると感じられる人を見つけて、少しづつ練習していきましょう。