からだっていいな

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山本 直英 ・片山 健  さく

絵本の中に出てくる子どもたちの表情がとても素晴らしく、色使いが自然のパワーを感じさせてくれるようで、

身体に興味を持ち始めた幼稚園のお子さんにおすすめの本です。

 

「おなら」って言葉に、敏感に反応して、くすくす笑ったりする時期ってあるじゃないですか。

「そんなこと言うんじゃありません。」って言う前に、

身体に興味を持ち始めたお子様と楽しんでもらいたいと思います。

 

”おならって ゆかいだな。

からだって がっきかな。

おとうさんの  おならは  「ホルン」みたい。

おにいちゃんの おならは  「トランペット」。

わたしの おならは  「くさぶえ」かな。

おかあさんは?

おかあさんは  いっちゃった。”

 

本の役割は主に心を育てることにフォーカスされがちですが、

心と体はつながっていて、身体の状態が心に影響を与えていることに、気づいていることは、

とても大切なことではないでしょうか。

 

この絵本には「からだっていいな」って感覚を、

日常のさりげない瞬間から意識させてくれる楽しいお話がいっぱいです。

 

・からだの個人差を認めること

・からだの快感を肯定すること

・からだのプライバシィを尊重すること

・からだの自然体で生きること

・自分のからだの主人公になること

これらを伝えてくれている1冊です。

 

 

私が好きな詩を2つ

 

”どうしてだろう。

じぶんで なでても なんともないのに、

だれかに なでてもらうと きもちいいのは。”

 

”わたしはね ときどき 

じっとしているのがすき。

かぜが なにか ささやきながら

わたしの かみや スカートに

ほら さわっていくよ。

ひかりが 

わたしの かおや からだのうえで

ほら あそんでいくよ。”

 

 

 

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